旅行用車椅子の選び方からおすすめモデル、便利なグッズまで徹底解説

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公開日:2025.12.17

更新日:2025.12.17

車椅子を利用しているからといって、旅行を諦める必要は全くありません。むしろ、適切な準備と自分に合った旅行用の車椅子があれば、これまで以上に快適で楽しい旅を実現できます。この記事では、旅行用車椅子の選び方から、あると便利なグッズ、事前の準備や注意点まで、車椅子での旅行を成功させるための情報を網羅的に解説します。旅行の計画を立てる際の不安を解消し、素晴らしい思い出作りの第一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。

「車椅子だと移動が大変そう」「迷惑をかけてしまうかもしれない」といった不安から、旅行を躊躇していませんか。しかし、事前の準備をしっかりと行えば、車椅子での旅行は決して難しいものではありません。特に、旅行のパートナーとなる車椅子選びは非常に重要です。軽量でコンパクトな旅行向けのモデルを選んだり、便利なグッズを活用したりすることで、移動の負担は大幅に軽減されます。この記事を参考に、あなたにぴったりの準備を進めて、心から楽しめる旅行を実現しましょう。

旅行用車椅子の選び方 5つのポイント

旅行用の車椅子と一言でいっても、その種類はさまざまです。普段使っている車椅子とは異なる視点で選ぶことが、快適な旅の鍵となります。ここでは、旅行用車椅子を選ぶ際に特に重視したい5つのポイントを詳しく解説します。ご自身の身体状況や旅行のスタイル、同行者の有無などを考慮しながら、最適な一台を見つけるための参考にしてください。

軽さとコンパクトさで選ぶ

旅行中は、車や電車、飛行機への乗り降り、宿泊先や観光施設での移動など、車椅子を折りたたんで持ち運ぶ機会が多くなります。そのため、できるだけ軽量で、折りたたんだ際にコンパクトになるモデルを選ぶことが最も重要なポイントです。アルミ製などの軽い素材でできた車椅子や、背もたれが折れるタイプ、工具なしで簡単に小さくできるモデルがおすすめです。具体的な重さや折りたたみ時のサイズをカタログや店舗で確認し、実際に持ち運べるかどうかをシミュレーションしてみましょう。

介助式か自走式かで選ぶ

車椅子には、ご自身で後輪のハンドリムを操作して進む「自走式」と、介助者が後ろから押して操作する「介助式」の2種類があります。旅行の際は、誰が主に車椅子を操作するかを考えて選びましょう。介助者が常に同行する場合は、後輪が小さく、より軽量でコンパクトな介助式が便利です。一方、ご自身で行動する場面が多い方や、腕の力で進みたい方は自走式が適しています。自走式と介助式の機能を兼ね備えた「自走介助兼用」タイプも選択肢の一つです。

タイヤの種類で選ぶ(ノーパンクタイヤなど)

旅行先でタイヤがパンクしてしまうと、せっかくの旅行が台無しになりかねません。そうしたトラブルを避けるために、旅行用としては空気を入れる必要のない「ノーパンクタイヤ」が非常に便利です。ノーパンクタイヤには、ゴムが詰まったソリッドタイヤや、クッション性を高めたエアレスタイヤなどがあります。空気式タイヤに比べて乗り心地が硬いと感じる場合もありますが、メンテナンスフリーでパンクの心配がないという安心感は、旅行において大きなメリットと言えるでしょう。

飛行機に持ち込めるかで選ぶ

飛行機を利用した旅行を計画している場合は、車椅子を機内に持ち込めるか、あるいは預け手荷物として対応可能かを確認することが不可欠です。航空会社によってサイズや重量、特に電動車椅子の場合はバッテリーの種類に関する規定が細かく定められています。リチウムイオンバッテリーは、容量によっては持ち込みや預け入れに制限があるため、予約時に必ず航空会社へ確認しましょう。旅行での使用を想定し、航空輸送に対応していることを明記したモデルを選ぶと安心です。

機能性で選ぶ(リクライニング、ティルトなど)

長時間の移動や観光で同じ姿勢を続けていると、体に大きな負担がかかります。リクライニング機能(背もたれの角度を調整できる)やティルト機能(座面ごと角度を傾けられる)が付いた車椅子なら、座ったまま楽な姿勢をとることができ、体圧を分散させてお尻や背中への負担を軽減できます。これらの機能は、特に長時間の移動が伴う旅行や、座位保持が難しい方にとって、快適さを大きく左右する重要なポイントとなります。

旅行用車椅子は購入?レンタル?メリット・デメリットを比較

旅行のために新しい車椅子を用意しようと考えたとき、購入するかレンタルするかで迷う方も多いでしょう。どちらの方法にもそれぞれメリットとデメリットがあります。利用頻度や期間、予算、保管場所の有無などを総合的に考慮し、ご自身の状況に合った方法を選ぶことが大切です。ここでは、購入とレンタルの特徴を比較し、どちらがあなたにとって最適な選択肢なのかを考えていきましょう。

購入するメリット・デメリット

購入する最大のメリットは、自分の身体にぴったり合った車椅子をいつでも好きな時に使えることです。座面の幅や高さ、クッションなどを細かく調整でき、愛着を持って長く使用できます。旅行だけでなく、日常のちょっとしたお出かけにも活用できるでしょう。一方で、デメリットとしては、初期費用が高額になること、使用しない期間の保管場所が必要になること、定期的なメンテナンスの手間や費用がかかる点が挙げられます。

レンタルするメリット・デメリット

レンタルするメリットは、何といっても初期費用を抑えられることです。必要な期間だけ借りられるため、保管場所に困ることもありません。また、普段は使わない軽量な旅行用モデルや、購入するには高価な高機能モデル、電動車椅子などを気軽に試せるのも魅力です。デメリットとしては、希望するモデルの在庫がない場合があることや、長期間借りると購入するより割高になる可能性があること、自分の身体に完全にフィットするとは限らない点が考えられます。

電動車椅子や短期利用ならレンタルがおすすめ

年に1、2回程度の旅行のために車椅子を用意する場合や、短期間だけ利用したい場合には、レンタルが非常におすすめです。特に、坂道の多い観光地へ行く際に電動車椅子を使いたい、飛行機に乗るために一時的にコンパクトなモデルが必要、といった特定のニーズにも柔軟に対応できます。購入前にさまざまなタイプの車椅子を試してみたいという方にとっても、レンタルは賢い選択肢と言えるでしょう。

レンタルについては以下で詳細に解説していますのでぜひご確認ください。

車椅子を1日だけレンタル!料金相場や即日借りられる場所、予約方法を解説

車椅子をレンタルする方法を徹底解説!料金相場や選び方、旅行先での利用法も

旅行先での車椅子レンタル完全ガイド!手配方法や料金、選び方を解説

旅行におすすめの軽量・コンパクトな車椅子3選

数ある旅行用車椅子の中から、特に人気が高く、機能性にも優れたモデルを3つ厳選してご紹介します。いずれも「軽量」「コンパクト」「旅行での使いやすさ」という観点から評価の高い製品です。それぞれの特徴を比較し、ご自身の旅行スタイルやニーズに最も合う一台を見つけるための参考にしてください。

カワムラサイクル 旅ぐるま KA6

カワムラサイクルの「旅ぐるま KA6」は、その名の通り旅行に特化した介助式の車椅子です。収納バッグが付属しており、折りたたんでコンパクトに持ち運べるのが最大の特徴です。アルミフレームを採用し、軽量化を実現しているため、女性や高齢の介助者でも車への積み下ろしが比較的楽に行えます。観光地の散策や公共交通機関での移動が多い旅行に最適なモデルです。

MiKi カルティマ CRT-6

MiKiの「カルティマ CRT-6」は、超軽量かつスリムな設計が魅力の介助式車椅子です。独自のフレーム構造により、軽さと高い剛性を両立させています。コンパクトに折りたためるため、新幹線の座席の足元や車のトランクにもすっきりと収まります。乗り心地にも配慮されており、長時間の移動でも疲れにくいのが特徴です。デザイン性も高く、おしゃれなカラーバリエーションから選べるのも嬉しいポイントです。

WHILL(ウィル)

whill 旅行レンタル

段差や悪路も力強く走行できる高い走破性と、誰でも扱いやすい直感的な操作性を兼ね備えているため、移動における身体的・心理的なバリアを劇的に減らすことができます。日常の散歩から旅先での散策まで、あらゆるシーンで「行きたい場所」への自由なアクセスを叶え、スマートかつアクティブに外出を楽しみたい方におすすめの一台です。

車椅子での旅行がもっと快適になる便利グッズ

自分に合った車椅子を選ぶことはもちろん大切ですが、さらにいくつかの便利グッズをプラスすることで、旅行の快適性は格段に向上します。ここでは、車椅子ユーザーの旅行をよりスムーズで楽しいものにするためのおすすめグッズを4つご紹介します。荷物にはなりますが、持っていく価値のあるアイテムばかりです。

クッション・座布団

旅行中は普段よりも長時間車椅子に座っていることが多くなります。お尻の痛みや床ずれを防ぐためにも、体圧を分散してくれるクッションは必需品です。ゲル素材や低反発ウレタンを使用したもの、空気で膨らませる携帯性に優れたエアクッションなど、さまざまな種類があります。普段使っているものがあれば持参し、なければ旅行用にコンパクトなものを用意すると良いでしょう。

レインコート・ポンチョ

旅先での天候の急変はつきものです。車椅子での移動中に雨に降られると、体だけでなく車椅子も濡れてしまい、不快な思いをします。そこでおすすめなのが、車椅子ごとすっぽりと覆うことができるポンチョタイプのレインコートです。足元までカバーできるものが多く、着脱も簡単です。コンパクトに折りたためるものを選んで、常にカバンに入れておくと安心です。

収納バッグ・ポーチ

車椅子で移動する際、手荷物の置き場所は意外と悩ましい問題です。ひざの上に置くと不安定ですし、背中にリュックを背負うと姿勢が辛くなることもあります。そんな時に便利なのが、車椅子の背もたれやアームレスト、足元などに取り付けられる専用の収納バッグやポーチです。スマートフォンや財布、飲み物など、すぐに取り出したい小物を整理して収納でき、両手が自由になるため移動も楽になります。

携帯用スロープ

旅行先の観光施設や飲食店では、残念ながらまだ段差が残っている場所も少なくありません。数センチのわずかな段差でも、車椅子での進入を諦めざるを得ないことがあります。そんな時に役立つのが、折りたたみ式の携帯用スロープです。軽量で持ち運びやすいタイプを選べば、行動範囲がぐっと広がります。事前に訪れる場所のバリアフリー情報を確認し、必要に応じて準備しておくと安心です。

これで安心!車椅子で旅行する際の準備と注意点

楽しい旅行にするためには、車椅子やグッズの準備だけでなく、計画段階からの入念な準備と、当日の注意点を押さえておくことが重要です。ここでは、車椅子で旅行する際に安心して楽しむための具体的な準備と注意点を、4つのステップに分けて解説します。事前のひと手間が、当日のスムーズな行動と心の余裕につながります。

旅行計画の立て方と情報収集のコツ

まずは、無理のないゆとりのあるスケジュールを立てることが大切です。移動時間や休憩時間を多めに見積もりましょう。行きたい観光地や施設が決まったら、公式サイトや自治体が提供するバリアフリー観光マップなどで、車椅子での利用が可能か、多目的トイレの有無、通路の幅などを事前に調べます。実際に訪れた人のブログや口コミも、現地のリアルな情報源として非常に参考になります。

交通機関(飛行機・新幹線)の予約と利用方法

飛行機や新幹線を利用する場合は、予約の際に車椅子を利用する旨を必ず伝えましょう。航空会社や鉄道会社では、車椅子ユーザー向けのサポートや専用スペースを用意しています。特に新幹線の車椅子対応座席や、飛行機の搭乗アシストサービスは事前の予約が必要です。当日は時間に余裕を持って空港や駅に到着し、手続きや移動がスムーズに進むように心がけましょう。

宿泊先の選び方とバリアフリー情報の確認

宿泊先は、バリアフリールームやユニバーサルルームが完備されているホテルや旅館を選びましょう。予約サイトの情報だけでなく、直接宿泊施設に電話して、部屋の入り口やバスルームの段差、手すりの位置、ベッド周りのスペースなど、具体的な設備について確認すると確実です。もし情報収集や確認が難しい場合は、バリアフリー旅行専門の旅行代理店に相談するのも一つの手です。私たちフラットトラベルにご相談いただければ、詳細な情報提供から予約まで一括でサポートいたします。

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当日の持ち物チェックリスト

旅行当日に忘れ物がないよう、持ち物リストを作成してチェックしましょう。以下は、車椅子ユーザーが旅行する際に特に確認したい持ち物の例です。
1. 常備薬、お薬手帳
2. 障害者手帳、ヘルプマーク
3. 車椅子のパンク修理キットや簡易工具
4. 予備のクッションやカバー
5. レインコートなどの雨具
6. 体温調節しやすい羽織もの
7. 携帯用スロープ(必要な場合)
8. モバイルバッテリー
これらのリストを参考に、ご自身の必要に合わせてカスタマイズしてください。

車椅子での旅行に関するよくある質問

ここでは、車椅子での旅行に関して、多くの方が疑問に思うことや不安に感じる点について、Q&A形式でお答えします。事前に疑問を解消しておくことで、より安心して旅行の準備を進めることができます。

旅行用の車椅子はどこで購入できますか?

旅行用の軽量・コンパクトな車椅子は、福祉用具を専門に扱う販売店のほか、介護用品を取り揃えているオンラインショップや一部の大型家電量販店などで購入できます。実物を見て試乗したい場合は、専門のスタッフからアドバイスを受けられる実店舗での購入がおすすめです。身体状況に合わせた調整なども相談できます。

レンタルの場合、どこで借りられますか?

車椅子のレンタルは、福祉用具レンタル事業者に申し込むのが一般的です。お住まいの地域の事業者のほか、最近では旅行期間中だけ利用できる全国対応のレンタルサービスも増えています。また、空港や主要な駅、観光案内所などで、旅行者向けに短期のレンタルサービスを提供している場合もあります。旅行先の自治体や社会福祉協議会のウェブサイトで情報を探してみるのも良いでしょう。

飛行機に車椅子を持ち込む際の注意点は?

最も重要なのは、航空券を予約する際に、必ず航空会社へ車椅子を利用する旨を連絡することです。車椅子のサイズ(縦・横・高さ)、重量、バッテリーの種類(特に電動の場合)といった詳細情報を伝える必要があります。当日は、空港の専用カウンターで手続きを行い、保安検査を受けます。ご自身の車椅子で搭乗ゲートまで行けるか、あるいは空港の車椅子に乗り換えるかは航空会社の規定によるため、事前に確認しておきましょう。

海外旅行でも日本の車椅子は使えますか?

はい、基本的には日本の車椅子をそのまま海外旅行で使用することができます。ただし、渡航先の道路状況、特にヨーロッパの古い街並みに見られる石畳などは、日本の舗装路と比べて走行が困難な場合があります。また、公共交通機関や建物のバリアフリー対応も国や地域によって大きく異なるため、事前の情報収集がより重要になります。万が一の故障に備えて、簡易的な修理キットを持参すると安心です。

まとめ:自分に合った車椅子で快適な旅行を楽しもう

車椅子での旅行は、事前の準備が少しだけ多く必要になるかもしれませんが、その分、計画通りに旅ができた時の喜びは格別です。大切なのは、ご自身の身体状況や旅行のスタイルに合った車椅子を選び、無理のない計画を立てることです。この記事でご紹介した選び方のポイントや便利グッズ、準備のコツを参考にして、あなただけの快適で楽しい旅行を実現してください。素晴らしい旅の思い出が、きっと明日への活力になるはずです。

車椅子での旅行の不安はフラットトラベルにご相談ください

フラットトラベルは、車椅子をご利用の方やご高齢の方など、移動に不安を抱えるすべての方のためのバリアフリー旅行に特化した旅行代理店です。バリアフリー対応のホテルや旅館の詳しい情報が知りたい、移動手段の手配に不安がある、旅行全体の計画を相談したいなど、どんな些細なことでも専門のスタッフが親身に対応いたします。ご相談から予約まで、あなたの旅をトータルでサポートしますので、まずはお気軽にご連絡ください。

Writer /

この記事を書いた人

株式会社ふらっとけあ CEO

鈴木 颯斗

10代で家族3人の死を経験し家で看取れなかった後悔を踏まえ、在宅医療スタートアップ株式会社caremakerにて営業責任者を経験。
在宅医療現場の現実を知り、自宅で過ごすことが大事ではないと気付き、海外の先進事例を学ぶべく、留学を決意。
トビタテ留学JAPAN16期介護分野の日本代表に選出され、デンマーク、オーストラリアにて介護業界の先進事例について学ぶ。海外の過ごす場所ではなく、自分らしく過ごせるかのプロセスが大事であるという介護の考え方に共感。
病気や障がいがあったり、歳をとっても日常に起伏があり続ける暮らしを創ることを決意し、株式会社ふらっとけあを創業。
2025年10月ユニバーサルトラベル総合研究所研究員に就任。

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