車椅子でタイ旅行を徹底解説 バリアフリー観光スポットやホテル情報も紹介

Place

公開日:2025.11.18

更新日:2026.01.28

「微笑みの国」タイへの旅行を、車椅子を使っているからと諦めていませんか?近年、タイの都市部ではバリアフリー化が進み、車椅子ユーザーでも楽しめる観光スポットや快適に過ごせるホテルが増えています。この記事では、タイのリアルなバリアフリー事情から、具体的な観光スポット、ホテルの選び方、移動手段、事前の準備まで、車椅子でタイ旅行を満喫するための情報を網羅的に解説します。しっかり計画を立てて、忘れられないタイ旅行を実現させましょう。

車椅子でタイ旅行は楽しめる?現地のバリアフリー事情

結論から言うと、事前の計画と情報収集をしっかり行えば、車椅子でのタイ旅行は十分に楽しめます。特に首都バンコクでは、新しい大型商業施設やホテル、公共交通機関(BTSスカイトレインやMRT地下鉄)を中心にバリアフリー設備が整ってきています。

しかし、日本のよう に全ての場所が完璧に整備されているわけではありません。歩道には段差や凹凸が多く、歴史ある寺院では階段しかない場所も存在します。一方で、タイの人々は親切で、困っていると自然に手を差し伸べてくれることも少なくありません。現地の事情を理解し、無理のないスケジュールを組むことが、快適な旅の鍵となります。

車椅子で楽しめるタイのおすすめ観光スポット5選

タイには、車椅子でもその魅力を感じられる観光スポットがたくさんあります。ここでは、アクセシビリティを考慮した上で特におすすめの5つのスポットをご紹介します。

ワット・ポー(涅槃仏寺院)

ワット・ポー バリアフリー

バンコクを代表する寺院の一つで、巨大な黄金の涅槃仏が有名です。全長46メートルにも及ぶその姿は圧巻の一言。境内は比較的平坦なエリアが多く、車椅子でも主要な建物の近くまで行くことが可能です。ただし、本堂内部に入るには数段の階段があったり、一部砂利道があったりするため、介助者がいるとよりスムーズに見学できるでしょう。涅槃仏の迫力を間近で体感してみてください。

ワット・アルン(暁の寺)

ワット・アルン バリアフリー

チャオプラヤー川のほとりに佇む「暁の寺」ワット・アルンは、その美しいシルエットで知られています。寺院の塔に登るには急な階段がありますが、車椅子でも川沿いの広場からその壮麗な姿を眺めるだけで、十分に訪れる価値があります。特に夕暮れ時にライトアップされる光景は幻想的です。対岸からの眺めも素晴らしく、ボートトリップと組み合わせて楽しむのもおすすめです。

アジアティーク・ザ・リバーフロント

アジアティーク・ザ・リバーフロント バリアフリー

古い倉庫街を改装して作られた、川沿いの大型ナイトマーケットです。広々とした通路はきれいに舗装されており、車椅子での移動が非常にスムーズ。レストラン、お土産店、観覧車などが集まっており、食事からショッピングまで夜の時間を満喫できます。多目的トイレも完備されているため、長時間の滞在でも安心です。夕涼みをしながら、活気あるタイの夜を楽しんでみてはいかがでしょうか。

サイアム・パラゴン

サイアム・パラゴン バリアフリー

バンコクの中心部にある、東南アジア最大級の高級ショッピングモールです。館内は完全なバリアフリー設計で、広々とした通路、多数のエレベーター、清潔な多目的トイレが完備されています。高級ブランドのショッピングはもちろん、水族館「シーライフ・バンコク・オーシャンワールド」やフードコート、レストランフロアも充実しており、天候を気にせず一日中楽しむことができます。涼しい屋内で快適に過ごしたい日に最適なスポットです。

パタヤビーチ

パタヤビーチ バリアフリー

バンコクから車で約2時間、人気のビーチリゾートであるパタヤもおすすめです。ビーチ沿いには長く整備された遊歩道があり、車椅子で潮風を感じながら散策することができます。海を眺めながらカフェで休憩したり、シーフードレストランで食事を楽しんだり、リラックスした時間を過ごせます。一部のホテルでは、ビーチ用の車椅子を貸し出している場合もありますので、事前に確認してみると良いでしょう。

車椅子でも安心 タイのバリアフリー対応ホテル3選

快適な旅行のためには、ホテルのバリアフリー設備が非常に重要です。ここでは、車椅子ユーザーからの評価も高い、バンコクのおすすめホテルを3つご紹介します。なお、客室の具体的な設備や空き状況の確認、予約は、ホテルに直接問い合わせるよりも、バリアフリー旅行専門のフラットトラベルにご相談いただく方がスムーズです。専門のスタッフがお客様に代わって詳細を確認し、最適なご提案から予約まで一貫してサポートいたします。

アナンタラ・サイアム・バンコク・ホテル

アナンタラ・サイアム・バンコク・ホテル バリアフリー

BTSラチャダムリ駅に直結しており、移動に便利な5つ星ホテルです。館内はエレガントな雰囲気で、ホスピタリティの高さに定評があります。バリアフリールーム(アクセシブルルーム)が用意されており、客室内の段差はなく、バスルームには手すりやシャワーチェアが設置されています。レストランやプールへのアクセスも確保されており、快適なホテルステイを約束してくれます。

チャトリウム・ホテル・リバーサイド・バンコク

チャオプラヤー川沿いに位置し、全室からリバービューを楽しめるホテルです。客室はスイートタイプで広々としており、車椅子でもゆとりを持って移動できます。バリアフリー対応の客室には、ロールインシャワーや手すりが完備されたバスルームがあります。ホテル専用のシャトルボートで対岸の駅までアクセスでき、観光にも便利です。雄大な川の流れを眺めながら、優雅な時間を過ごせます。

マンダリン オリエンタル バンコク

140年以上の歴史を誇る、世界的に有名な最高級ホテルです。伝統と格式を重んじながらも、現代的なバリアフリー設備を導入しています。車椅子ユーザー一人ひとりへのきめ細やかな配慮は素晴らしく、リクエストに応じて様々なサポートを提供してくれます。館内のレストランやスパへのアクセスもスムーズで、最高のサービスを受けながら、特別な滞在を体験することができます。

タイでの車椅子での移動手段と注意点

タイでの移動は、事前に計画を立てておくことで格段にスムーズになります。ここでは、主要な移動手段とそれぞれの注意点を解説します。

空港からの移動方法

バンコクのスワンナプーム国際空港は広く、バリアフリー設計がされています。空港から市内への移動には、主に3つの選択肢があります。

1. エアポート・レール・リンク

空港と市内を結ぶ鉄道です。駅にはエレベーターがあり、比較的安価に移動できますが、乗り換えや市内中心部からの移動が別途必要になります。


2. リムジンタクシー

空港のカウンターで手配できる定額制のタクシーです。少し割高ですが、安心してホテルまで直行できます。大きめの車両を指定することも可能です。


3. 福祉車両対応の送迎サービス

リフト付きのバンなどを日本から事前予約するのが最も確実で安心な方法です。フラットトラベルでも手配を承っておりますので、お気軽にご相談ください。

バンコク市内の交通機関 BTSとMRT

バンコク市内を網羅する高架鉄道(BTS)と地下鉄(MRT)は、観光の強い味方です。近年、多くの駅でエレベーターの設置が進んでおり、車椅子での利用がしやすくなっています。ただし、全ての駅や出入り口にエレベーターがあるわけではないため、事前に路線図や各駅の設備を公式サイトで確認しておくと安心です。駅員に声をかけると、スロープの設置など乗降を手伝ってくれることが多く、親切に対応してもらえます。

タクシーや配車アプリの活用法

流しのタクシーを捕まえる場合、一般的なセダンタイプでは折りたたみ式の車椅子をトランクに積むのが難しいことがあります。そこでおすすめなのが「Grab」などの配車アプリです。アプリ上で目的地を事前設定でき、料金交渉の必要もありません。車種を選択する際に、少し大きめの「GrabCar Plus」やSUVタイプの「GrabSUV」などを選ぶと、車椅子を積みやすくなります。ドライバーにメッセージを送る機能で、車椅子があることを事前に伝えておくとさらにスムーズです。

車椅子でタイ旅行に行く前の準備リスト

安心してタイ旅行を楽しむためには、日本での事前準備が欠かせません。ここでは、出発前に必ずチェックしておきたい項目をリストアップしました。

航空会社への事前連絡と確認事項

航空券を予約する際に、必ず航空会社のコールセンターや予約窓口に連絡し、車椅子を利用する旨を伝えましょう。伝えるべき内容は以下の通りです。

  • 車椅子の種類(手動か電動か)とサイズ、重量

  • バッテリーの種類(電動の場合)

  • 空港内での介助の必要性の有無

  • 機内での座席の希望(通路側やトイレに近い席など)

事前の連絡を済ませておくことで、当日のチェックインから搭乗までがスムーズになります。

海外旅行保険の選び方

海外旅行保険への加入は必須です。万が一の怪我や病気に備えるのはもちろんですが、車椅子ユーザーの場合は特に以下の点を確認しましょう。

  • 持病の急な悪化が補償対象か(「既往症」の扱い)

  • 携行品損害補償に、自身の車椅子の破損や紛失が含まれるか

  • 日本語対応の24時間サポートデスクがあるか

これらの点をカバーしている保険を選ぶことで、現地でのトラブルにも安心して対応できます。

あると便利な持ち物と服装

タイの気候や環境を考慮して、以下のものがあると便利です。

  • 常備薬、予備の医療品

  • 車椅子のパンク修理キット

  • 携帯用洗浄機(おしり洗浄器)

  • 除菌シート、ウェットティッシュ

  • 通気性の良い夏服カーディガンなど薄手の羽織るもの

現地のトイレ事情と対策

タイのバリアフリートイレ(多目的トイレ)は、空港や新しい大型商業施設、高級ホテルには設置されていますが、街中や古い観光地ではまだ少ないのが現状です。そのため、外出前にはホテルで済ませておく、ショッピングモールなどをルートに組み込んで休憩ポイントにする、といった計画が重要になります。また、万が一に備えて、携帯トイレや吸水パッドなどを持参すると、精神的な安心につながります。

他のアジア諸国のバリアフリー情報

タイ以外の国へのバリアフリー旅行に興味をお持ちの方へ、関連情報をご案内します。

ベトナムの車椅子旅行情報はこちら

活気あふれる街並みと美味しいグルメが魅力のベトナム。世界遺産ハロン湾や古都ホイアンなど、見どころがたくさんあります。車椅子でベトナムを旅するためのポイントをまとめた記事もぜひご覧ください。

車椅子で楽しむベトナム旅行完全ガイド バリアフリー観光スポットやホテル情報

バリ島の車椅子旅行情報はこちら

「神々の島」と呼ばれるバリ島は、美しい自然と独特の文化が魅力のリゾート地です。バリアフリー対応のヴィラやリゾートホテルも増えています。バリ島でのんびりと過ごすための旅行情報をこちらでご紹介しています。

車椅子で楽しむバリ島旅行完全ガイド バリアフリーホテルから観光スポットまで徹底解説

海外旅行全般のバリアフリー情報はこちら

海外旅行全般における、車椅子利用の際の準備や注意点、航空会社の選び方などをまとめた総合ガイドです。初めての海外旅行で不安な方や、より快適な旅のヒントを知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

バリアフリー海外旅行完全ガイド 高齢者や車椅子でも安心のおすすめ国とツアーを紹介

タイの車椅子旅行に関するよくある質問

ここでは、車椅子でのタイ旅行に関して、お客様からよく寄せられる質問にお答えします。

タイの道路は車椅子で移動しやすいですか

場所によります。バンコクのサイアム地区など、都心部の主要な歩道は比較的整備されていますが、少し路地に入ると段差や舗装が悪い場所が多く見られます。バイクタクシーや屋台が歩道を占拠していることもあり、常にスムーズな移動が保証されるわけではありません。BTSやMRT、タクシーなどを上手に組み合わせて移動することをおすすめします。

車椅子のレンタルは現地でできますか

現地での車椅子レンタルサービスは非常に限られており、一般的ではありません。福祉用具店などで借りられる可能性はありますが、品質やサイズが合うかどうかの問題もあります。基本的には、ご自身で使い慣れた車椅子を持参するのが最も確実で安心です。

多目的トイレは普及していますか

普及しているとは言えないのが現状です。新しい大型商業施設、国際空港、高級ホテルなどでは設置が進んでいますが、公共の施設や古い建物、ローカルなレストランなどでは見つけるのが難しいです。外出の際は、事前にトイレの場所を調べておくなどの対策が必要です。

旅行会社に相談するメリットは何ですか

バリアフリー旅行に特化した旅行会社は、個人では入手しにくい現地の詳細な情報を持っています。例えば、ホテルのバリアフリールームのドアの幅やバスルームの段差の有無、リフト付き送迎車の確実な手配、観光ルートのアクセシビリティなど、専門的な視点から旅をプランニングし、手配を代行してくれます。これにより、現地での不安やトラブルを大幅に減らすことができます。

まとめ 車椅子でもタイ旅行を計画的に楽しもう

タイは、一部でバリアフリーの課題が残るものの、それを補って余りある魅力的な文化、美味しい食事、そして人々の温かさがある国です。この記事でご紹介したように、事前にしっかりと情報を集め、無理のない計画を立てることで、車椅子でもタイ旅行を存分に満喫することが可能です。ぜひ、あなただけの特別なタイ旅行を計画してみてください。

タイへのバリアフリー旅行はフラットトラベルにご相談ください

フラットトラベルは、車椅子をご利用の方やご高齢の方など、移動に配慮が必要な方のためのバリアフリー旅行を専門とする旅行代理店です。この記事でご紹介したホテルの手配はもちろん、リフト付き車両のチャーター、現地での介助サポートなど、お客様一人ひとりのご希望やご不安に寄り添ったオーダーメイドの旅行プランをご提案します。「こんな旅行がしたい」「この点が不安」など、まずはお気軽にご相談ください。専門のスタッフが、あなたのタイ旅行の夢を叶えるお手伝いをいたします。

Writer /

この記事を書いた人

株式会社ふらっとけあ CEO

鈴木 颯斗

10代で家族3人の死を経験し家で看取れなかった後悔を踏まえ、在宅医療スタートアップ株式会社caremakerにて営業責任者を経験。
在宅医療現場の現実を知り、自宅で過ごすことが大事ではないと気付き、海外の先進事例を学ぶべく、留学を決意。
トビタテ留学JAPAN16期介護分野の日本代表に選出され、デンマーク、オーストラリアにて介護業界の先進事例について学ぶ。海外の過ごす場所ではなく、自分らしく過ごせるかのプロセスが大事であるという介護の考え方に共感。
病気や障がいがあったり、歳をとっても日常に起伏があり続ける暮らしを創ることを決意し、株式会社ふらっとけあを創業。
2025年10月ユニバーサルトラベル総合研究所研究員に就任。

Related /

関連記事を読む

2025/11/26

【専門家が厳選】バリアフリーホテル完全ガイド|安心して泊まれる宿の選び方からおすすめまで

ご高齢の方や車椅子をご利用の方、お身体が不自由な方とそのご家族にとって、旅行の計画は期待と同時に不安も大きいものです。特に宿泊先であるホテルの設備は、旅の快適さを大きく左右する重要な要素です。このガイドでは、バリアフリー旅行の専門家が、誰もが安心して旅行を楽しめる「バリアフリーホテル」の基礎知識から...

2025/11/26 08:54

2025/11/16

バリアフリー海外旅行完全ガイド 高齢者や車椅子でも安心のおすすめ国とツアーを紹介

高齢であることや、車椅子を利用していることを理由に、海外旅行を諦めていませんか。素晴らしい景色、美味しい食事、異文化との出会いは、人生を豊かにするかけがえのない経験です。適切な準備と計画があれば、身体的な制約があっても海外旅行を存分に楽しむことは可能です。このガイドでは、バリアフリーな旅を実現するた...

2025/11/18 07:41

2025/10/6

関東のバリアフリー観光地決定版!車椅子でも安心のおすすめスポット紹介

関東地方には、歴史的な名所から最新のエンターテイメント施設、そして雄大な自然まで、魅力的な観光地が数多く存在します。しかし、車椅子をご利用の方やご高齢の方、小さなお子様連れのご家族にとって、旅行の計画は時に不安を伴うものです。「目的地までスムーズに移動できるか」「施設内に段差はないか」「安心して利用...

2025/10/6 14:58

2025/10/30

奈良のバリアフリー観光完全ガイド!車椅子で巡るおすすめスポットとホテル

歴史と自然が織りなす古都・奈良。その美しい風景や荘厳な世界遺産は、誰もが一度は訪れたいと願う場所です。この記事では、車椅子をご利用の方やご高齢の方、そしてそのご家族が、心から奈良観光を楽しめるように、バリアフリー情報を網羅した完全ガイドをお届けします。定番の観光スポットから、安心して宿泊できるホテル...

2025/11/5 03:55

2025/10/6

【専門家が解説】箱根バリアフリー観光完全ガイド|車椅子で楽しめるスポット10選

豊かな自然と温泉、アートが融合する人気の観光地、箱根。しかし、「坂道が多そう」「車椅子で入れる施設が分からない」「交通手段が不安」といった理由で、旅行をためらっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、バリアフリー旅行の専門家が、車椅子をご利用の方やご高齢の方でも心から楽しめる箱根の...

2025/10/6 12:57

2025/10/30

神戸のバリアフリー観光完全ガイド!車椅子でも安心のおすすめスポットを紹介

港町として知られる神戸は、坂が多いイメージから旅行をためらってしまう方もいるかもしれません。しかし近年、多くの観光施設や交通機関でバリアフリー化が進み、車椅子をご利用の方やご高齢の方でも安心して楽しめる街へと変化しています。この記事では、神戸のバリアフリー対応のおすすめ観光スポットから、グルメ、ホテ...

2025/11/5 03:55

Back to List

LINEで旅について相談

お気軽にご連絡ください

✅   まずは価格を知りたい
✅   プラン内容をカスタマイズしたい
✅   安全に旅に行けるか不安

具体的な旅行の予定がなくても大丈夫です!
まずはお気軽にご連絡ください